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第26回(2011年)開催レポート
中央短大ミュージカルとは

中央短大ミュージカルとは「特色ある大学教育支援プログラム」申請書より

(1)趣旨

本学では、昭和61年以来「新潟中央短大ミュージカル」の呼称で、毎年学生主体の芸能発表会を開催している。この発表会のプログラムは、「ミュージカル」と「リズム体操」を二本の柱として構成し、前者を2年次生が、後者を1年次生が演ずるという形式で行われている。いずれも学生全員がそれぞれ何らかの役割を分担して参加するという全学態勢を最大の特色としている。 

「ミュージカル」は保育に関する総合学習の場として設定したものである。世界の名作や創作シナリオのうちから学生全員で一つのミュージカル作品を共同制作することによって、幼児の心性、行動心理に関わる知識理解を体験的に深め、保育者としての実践的指導力を高めようとするねらいのものである。特に平成13年度からは、教育職員免許法の改正に伴って新たにカリキュラムに加えられた「表現活動指導法」の授業をこの教育活動の基盤として行っている。

(2)状況

上演会場は地元の加茂文化会館(収容人員1,000人)か、新潟市民芸術文化会館劇場(収容人員750人)のどちらかを舞台に、入場無料で発表し評価を仰いでいる。

来場者は、地域の子どもたち、その両親、一般市民、学生の保護者、本学の卒業生、など老若男女様々である。上演に際しては市の教育委員会、公共放送局、新聞社等の後援を得ており、マスメディア各社から、その制作過程や反響を好意的に報道していただいている。その結果、近年の来場者は常に1,000人を超えており、地域社会から好評を得ている。また、学生に対する教育効果も期待以上のものがあって今日では本学の欠かせぬ大行事であり、創造的な教育活動になっている。上演所要時間は、「ミュージカル」が約1時間半、「リズム体操」が20分、そしてその間をつなぐ「ぬいぐるみショー」や休憩をはさみ、全体で2時間強である。

(3)特色

この活動の特色は次の2点に要約される。

第1は、これが全教員学生をあげての取組になっている点にある。2年制の幼児教育系短期大学においては、履修科目数、実習等の関係もあり時間的な余裕もなく、これだけの本格的規模のステージを完成させるには、全学をあげての体制づくりが必要だからである。役割分担については学生の自主的な決定と実行に委ね、教員は助言者に徹している。練習・制作過程では、教科主義ではなく全教員がそれぞれの領域にとらわれず学生と一緒に議論を重ねながら完成度の高い舞台を作り上げていく。学生はその現場に加わることで「創造すること」の真の意味を実感することにより実践的指導能力を高め、幼児教育の現場でそれを生かすことができる。学生の人間的成長に多大な教育効果をもたらしているのである。

第2は、このミュージカルが過去18回の上演をとおして、単なる学校行事ではなく地域と密接に結び付いた文化、芸術イベントとして定着し評価を得ていることがあげられる。近年では加茂市内の小中学校の総合学習の担当教員から、ミュージカルの制作・練習現場を見学する体験学習の協力依頼も受け、実現している。また、来場者による公演後のアンケートを見ても「素晴らしかった。来年も観に来たい。楽しみにしている。」というような感想をいただいている。そうした声を参考に、平成15年の第18回公演では、地域の子どもたち30人との共演も実現し、学生との交流もますます深められている。このミュージカルを通じて、地域の方々は本学を教育熱心な短大と好意的にとらえており、また、彼らとのコラボレーションの成果は本学が地域に根ざしているという証でもある。

(4)実施状況

これまでの新潟中央短大ミュージカルの演目は以下のとおりである。

第1回 昭和61年 窓際のトットちゃん 第10回 平成7年 ぼくはスサノオ
第2回 昭和62年 白雪姫 第11回 平成8年 不思議の国のアリス
第3回 昭和63年 マッチ売りの少女 第12回 平成9年 くるみ割り人形
第4回 平成元年 ぼくはスサノオ 第13回 平成10年 新ドン・キホーテ
第5回 平成2年 猿の王様 第14回 平成11年 押し入れの冒険
第6回 平成3年 押し入れの冒険 第15回 平成12年 ピーターパン
第7回 平成4年 みつばちマーヤ 第16回 平成13年 ぼくはスサノオ
第8回 平成5年 オズの魔法使い 第17回 平成14年 新・オズの魔法使い
第9回 平成6年 ピーターパン 第18回 平成15年 新・不思議の国のアリス

(5)将来の展望

「加茂市の誇りだ!」とまで言ってくれる支援者がいるほど地域社会に定着しており、そうした周囲の期待とともに今後も全学の力を結集しながら毎年続けていかねばならぬ教育活動である。また、こうした地域の声に応えることが宿命になっている現在、将来の展望については学内において種々の議論を重ねている。例えば、平成15年に実現をみた幼児、児童との共演を今後どのように継続させるか。また、市民一般公募によるシナリオや、地元に伝わる民話を素材にしたオリジナルストーリーのミュージカル化なども考えられている。上演内容については、舞台機能を一層生かしながらより完成度の高いものを目指したい。また、年々増加する来場者数に対応するための2回公演や、このミュージカルの地元開催を要請している近隣市町村の舞台にも載せたい。しかし、このような新規の可能性を追求するには、当然のことながら予算の増額も考ずる必要がある。