学長挨拶

顔写真

保育は未来をつくる

私たちを超えて、次の世代を生きる子どもを育てる仕事は未来をつくることです。

温かい認知

自らの生きる力、発達の可能性をしっかりと伸ばし開花させるためには、子どもの心の世界をその子の眼から、耳から受け止めようとする保育者の構えが大切です。

育てる、育てられる

子どものために(夢や希望を大事に)

子どもと共に(子どもに寄り添い、その子のペースで)

学びつづける保育者(子どもの思いを聴いて、保育者の願いを伝えて、振り返る、更により良いものを求めて共に歩みつづける保育者)

私たちの使命(ミッション)

新潟中央短期大学は「よい保育者」を目指して入学した学生の皆さんを、教職員一丸となって支援します。

新潟中央短期大学 学長草間 俊之





                        令和3年度入学式 式辞

 今日ここに、世界が、未だに新型コロナウイルスへの対応に追われている中にあって、学校法人加茂暁星学園、令和3年度新潟中央短期大学第41回入学式を実施できますことを喜ぶとともに、御理解、御協力をいただいた皆様に感謝いたします。
  ただ今、本学への入学を許可された70名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、本学への入学、誠におめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。
 これから始まる二年間の皆さんの学びは、人生における「業学一如」を目指し、「子どものために 子どもと共に 学びつづける保育者」となるためのものであります。
 そのために、今、ここに、気持ちを未来に向かって切り替え、「これから、自分の未来は、自分で切り拓く」と強く決意するとともに、「自分の未来への責任は、全てこれからの自分にある」と覚悟を新たにしてほしいと思います。
 本日は、業学一如の体現を目指す皆さんに、三つの期待を語ります。
 一つ目は、感性を磨くということであります。
 感受性豊かな青春時代に、優れた音楽、美術、文学など、本物にできる限り多く触れ、心が揺さぶられるような経験を繰り返し、素直に感動できる、しなやかな心を育ててほしいと願っています。
 二つ目は、自己を律するということであります。
 地球は自分を中心に回ってはいません。学園生活や社会生活には、自己を律すること、乃ち、一定の我慢が必要です。自分の我慢を強いて、我儘を抑え、他人の悲しみや心の痛みが分かる心根の優しい人であってほしいのであります。
 競争社会、格差社会ともいわれ、寛容になれという不寛容が蔓延る時代だからこそ、自己を律し、他者を思いやり、差別を許さず、内なる傍観者を撃ち、日本文化本来の正義に基づき行動できる人であってほしいと期待しています。
 三つ目は、謙虚に学び、教養に身に付けるということであります。
 教養は、個性の中核を成し、自己を自己たらしめるものであります。また、バイアスやマニュピレーションに打ち克つ強力な武器でもあります。専門分野は勿論のこと、科学や哲学、芸術や文化など森羅万象に渡って、飽くなき知的好奇心、知の探究心をもって、知識を吸収し、自分の頭で考え、自分の心で感じ、自分の言葉で語り、知と格闘してほしいと願っています。
  皆さん一人一人が、自ら常に意識して、感性を磨き、自己を律し、謙虚に学び、教養を身に付けることは、本学園の建学の精神、業学一如、そして、学びつづける保育者の体現を目指すものであると確信しています。
 さて、保護者の皆様、蛇足ではありますが、子育ての醍醐味は終わりました。子どもの本学への入学は、子離れのはじまりのときであり、子どもの自立には、保護者の皆様の子離れが、必要不可欠であります。
  結びに、保護者の皆様、そして御支援をいただいております同窓会、雪椿会の皆様をはじめ、新潟中央短期大学関係各位に、より一層の本学園への御理解と御支援を御願い申し上げ、今日から始まる新入生の学園生活が、実り多いものとなることを期待して式辞といたします。


                                     令和3年4月3日  新潟中央短期大学 学長 草間 俊之



                    令和2年度 卒業証書・学位記授与式 式辞

 厳しい冬を耐えた越路の大地に新しい春の光射して、生命の躍動せんとする息吹が感じ られる弥生の、今日の良き日に、令和2年度第39 回新潟中央短期大学卒業証書・学位記授与式を挙行するに当たり、加茂市長藤田明美様、本学保護者会長川崎久美子様から御臨席をいただき、誠にありがとうございます。
  ただいま卒業証書・学位記を授与された皆さん、卒業おめでとう。こころからお祝いを 申し上げます。
  また、ご家族・保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。また、これまでの本学に対する温かい御理解と御支援に対しましても深く感謝申し上げます。
  さて、世界中がコロナ感染症の対応に苦慮していますが、本学も大変な一年でした。そ の大変さは予測不可能な状況でどう行動すべきか?ということではないかと思います。
  当たり前に登校して自分が選択した授業を受ける、あるいは予定されている実習などの教育活動に参加するという事などが急にできなくなった。そしてさらに厄介なことは、いつになったら終息し、前のような状態に戻れるのか、まったく見通せない、いつまで我慢すればいいのかがわからないということです。
  しかし我々は、こうした状況で、今何ができるのか、慎重に状況を見極めながら可能なやり方、これならできるというやり方を工夫し教育活動を続けてまいりました。
  学生の皆さんにも慣れない遠隔授業等でずいぶんご苦労を掛けましたが協力してもらい何とかやってきました。それぞれの大学で事情は異なるので一概には言えませんが、それでも私どもは全国の大学の中ではかなり早く対面授業を開始したと思います。
  さて、こうした苦しい経験を通じて我々は何を学んだのでしょうか?私なりに考えてみ ますと、人生には予定通りには行かない場合がある、しかも突然にやってくることがある、そうした時にどう行動すべきか、ということを経験したといえるのではないか、と思 っています。前例がない、進むべき道が見えないときにどうしたらいいか?
 今回学んだことは、自分として、我々として慎重に検討しながら、「今できること」を する、ということだろうと思います。その道を手探りで進む、ということは、もちろん絶 対的な自信があるわけはないのですが、この道を行けば光が見えるはずだ、という未来に対する希望が必要ではないかと思います。私がいつも申し上げていることですが、人生において、悲観より楽観が若干でも上回る方がいいと思います。
  どうか皆さん、これからの人生でこうした予測不可能な状況に直面することが、必ずと 言っていいですが、あるだろうと思います。そうした時に今回の経験を役立ててほしい、 と思います。
  そして、この二年間の学びの中で皆さんが最も大事にしてきたことは、入学の時に抱いていた、良い保育者になるために必要な力や態度を身に着ける、ということではないかと 思います。これからの現実を思うとき、喜びと同時に不安や心配もあろうかと思います。
  しかし、勇気を出して踏み出してほしいと思います。最初から、一年目から、自らが思 い描く、あるいは周囲が期待するような保育者になれるわけがない。
  ここで本学の教育目標を思い出してほしいと思います。子どものために 子どもと共に 学びつづける保育者、です。子どもと共に笑い泣き、子どもから励まされ叱られ、自らを 振り返り精いっぱいの工夫を続けていく、こうした経験の積み重ね、あゆみの先に自分が 目指す保育者としての力がついてくるのであろうと思います。この二年間で学んだことを もとに、自分が目指す保育者像に向かい、子どもともに、保護者と一緒になって進んでいっていただきたいと願っています。
  最後に申し上げたいことは、保育者の前に良き社会人として、地域社会の一員として、ともに同じ社会に生きている人々と、ともにwell being に生きていってほしいと思います。私の前にいる人も、後ろにいる人、横に座っている人も全て私にとって、私が生きていくために必要な人です。共に支え合い、助け合い、あなたがいるから私はwell being に生きていられる、大事な人です。同時にあなたにとっても私が同じよう人間でありたいと願っています。
 そして最後の最後に さようなら どうか自分を生き抜いてほしいと心から祈っています。
 以上、学長としての式辞とします。


                                    令和3年3月15日  新潟中央短期大学 学長 石本 勝見